2017年8月10日木曜日

標高3400mでのピスコサワー




ペルー紀行
     第一話 インカの末裔
     第二話 マチュピチュを目指して
     第三話 真っ暗闇の車窓    
     第四話 静かな声の男
     第五話 さあ、いざ行かん
     第六話 空中の楼閣を天空から俯瞰
     第七話 再び、静かな声の男登場
     第八話 インポッシブルミッション
     第九話 星降る夜
     第十話 インカの帝都
     第十一話 パチャママに感謝して










その夜はピスコサワーですっかり良い気分になり、翌日の予定もチェックせずにシャワーを浴びて正体不明で寝入ってしまっていた。どうやら母が何か話しかけたらしいが、返事もなかったと後から教えてもらった。6時に起床の予定だったが、同室の母が早起きで、朝の5時頃から動き出すので、ふっと起きてしまい、何となくメールをチェックをしたところ、会社関係で対応を必要とするものが数件。ネット環境が良いホテルにいる今を活かさねばと、ぱっぱと返信。せっかくだから起きちゃえとシャワーを浴びて出たところで電話が鳴る。

「ハロー。フロントでお待ちしています!」と元気な声。

え?慌てて時間を確認する。
「まだ朝の6時10分よ!嬉しいモーニングコールだけど、約束は7時20分だったわよね。オッケー。ちゃんと行きます。」

そう笑いながら答えれば、相手は真剣な声で約束は6時20分だと言う。ちょっと待った!バッタ達は隣の部屋で熟睡しているに違いない。ぎりぎりの7時に起きて、朝食をさっと、それでもたっぷりと食べて出発、と昨日の夜二人が相談していた声が甦る。

「とにかく急いでください。プーノ行きのバスが出てしまいます。」

目が点。大騒ぎで母に伝え、バッタ達を起こし、荷造りをし、ホテルのフロントに速攻で駆けつけ、チェックアウト。フロントではオリャンタイタンボ駅に夜中の2時まで待っていてくれた旅行会社の女性が来ていた。彼女の目は笑っていない。急いで清算をしてもらったので、その日の朝食4人分を除いてもらう交渉などすることに気が付きもせず、後で地団太を踏む。一杯だけだったけど、やっぱり標高の高い場所でアルコールは控えておいた方が良かったのかと思うも、後の祭り。


漸くバッタ達が超不機嫌な様子でスーツケースを押しながら登場。末娘バッタは本当に朝の目覚めが悪い。というより、余りに深い眠りについていて、どんなことをしても滅多なことでは目を覚まさない。その彼女を這う這うの体で起こしたであろう息子バッタ。未だぼーっとしている末娘バッタの隣で、仏頂面。せっかく楽しみにしていた朝食にありつけないことに怒っているに違いない。プーノ行きのバスに乗り遅れるかもしれない、という大変な状況にあるにも関わらず、いつ朝ご飯を食べるの?と超不機嫌な声で連発。朝ご飯なんて、いつでも食べることができるけど、プーノ行きのバスはこれを逃したら次は明日なのよ!


6時50分には出発するという大型バスは、さあ出発しますよ、という態勢で我々を待っていてくれた。慌てて乗り込み、既に乗っている方々に遅刻したことを詫びつつ、適当な場所に落ちつく。

場所の確保をすると、旅行会社の女性に一言お礼をと慌ててバスを降りて彼女と抱擁。オリャンタイタンボ駅に寒い中、夜中の2時まで待っていてくれてありがとう。今日はバスに間に合わせてくれてありがとう。本当にお世話になりました。そうして、両頬にキス、フランス式のビズをする。クスコでは、どんな挨拶をし合うのか知らなかったが、心からの感謝の思いが溢れて、気が付いたら抱きしめて、ビズをしていた。

バスが動き出すと、安堵感が押し寄せる。旅にはアクシデントがつきものではあるが、マチュピチュで列車騒ぎを体験しており、もうこれ以上のアクシデントは避けたかった。未だ息子バッタは朝食をスキップしたことに腹を立てていた様だが、バスガイドさんがケチュア民族の山岳地帯の名物パンだと言って、大きなパンを皆に味見をするように回してくれた。ちょっと甘めで美味しい。皆、遠慮してなのか、ちょこっとしか千切らないので、本当は大きく千切ってご馳走になりたかったが、やっぱり遠慮してしまう。と、二回目が回って来たのでにっこり。


こうして、バスに揺られながらプーノに10時間掛けて向かう、、、予定、、、。







写真撮影の為に停まってくれないかな、と思う場所を幾つも通り過ぎる。いつか、自分で運転をし、好きな場所で車を停めて、写真を撮りたいと強く思う。









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