2015年9月24日木曜日

四人兄弟






この九月から北京大学に一年間の奨学金を得て北京語を学びに行っている長女バッタからメッセージが届く。

18歳未満なので、滞在許可証を申請する際、現地の後見人が必要であることが現地で手続きをする際に判明。双子の妹一家は北京語圏とは言えど、台湾。中国大陸広しと言えど、知り合いが一人もいないことに気が付き愕然とする。知り合いの知り合いを紹介してもらう。日本人女性で中国人の旦那と5歳のお子さんがいるとのこと。どうやらその方から無事身分証明書のコピーをいただけたらしい。その方にお礼のメールを書いたので、ちょっと見て欲しいと言う。

こんなに日本語の文章が上手に書けるのか、と正直感心してしまった。未だ会ったこともないのに、突然のお願いを快く引き受けてくださったことへの感謝の言葉が素直に綴ってある。毎日忙しくて、ホームシックになる時間もないと書いてある。その方のメールアドレスが写真付きなのか、可愛い男の子の写真を見て、ぜひ次回、お忙しい時などベビーシッターをするので声を掛けてくださいとある。「四人兄弟」の一番上であり、年下のいとこたちも多いので、子供達と遊ぶのは大好きです、と。

違和感を感じる。そうか。「兄弟」ではなく、「きょうだい」にしないとね、と思うが、いや、そんなことにではない。

ひっかかる。
そうだよ。馬鹿だな。なんで四人なの。三人じゃない。でも、そんなこと、間違うものなのかしら、と思った瞬間、閃く。

彼だ。
パパのところの、あの坊やを数に入れているのか。そりゃあ私の子ではないが、長女バッタにしたら、間違いなく弟。律儀さ、なんかではなく、本当に弟として思っているのだろう。痛みとも違う、表現しにくい何かが心を打つ。


無理しないでね。悲しいことや困ったことがあれば、何でもママに言ってね。空港で別れ際、彼女にそう言うと、「絶対そんなこと言わないよ。」と強気の言葉が返ってくる。辛くて泣いてもいいんだよ。人間、みんな辛い時もあるんだし、それが普通なんだよ、と言えば、「大丈夫。」と。そして、泣き言を言い始めたら、一人で頑張れなくなっちゃう、とつぶやき、にっこり笑って一人機上の人となる。

加油!
ママも未だ泣いていないよ。元気でね。一年後に会える日を楽しみにしているよ。







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