2014年11月9日日曜日

砂糖とミルクと卵




砂糖とミルクと卵、この三つが優しく融和してオーブンから香ばしい湯気が立ちあげている。バッタ達の嬉しそうな顔を思い浮かべる。

今年は未だ、ゆっくりと誕生日を祝ってあげられていない。息子バッタは目玉焼きが欲しいと言ったので、当日はご飯に目玉焼き。忙しいママに気を遣ってのことだと思うと、心痛い。それでも、丁寧に薄っすらと膜が張ったぷっくらとした目玉焼きに本人はご満悦。

長女バッタの誕生日の日には、電話で末娘バッタにオーブンでポークをローストしてもらったが、我が家に遅くたどり着くと、皆待っていて、つい声を荒げてしまう。夜9時以降の夕食何てありえない。先に食べていてくれないと。長女バッタが涙目で訴える。ママのこと待っていたんだよ。楽しみにしていたのに。

そして、今日は末娘バッタの誕生日。ママと一緒じゃない誕生日なんて嫌、と半泣きだったが、パパだって皆と一緒に誕生日をお祝いしたいのよ、と送り出したのが昨日。今夜は彼女の大好きなちらし寿司にしようかと思っていたが、昨夜遅くまで電話やメールをしてしまったので、どうも身体が重い。寿司飯だけで勘弁してもらおうか。とても魚屋さんに行くエネルギーは湧いてこないし、日曜は午前中で閉まってしまう。

そこで、デザートをと思い立つ。でも、何にしよう。ゼリーには寒すぎるし、小麦粉を使わないとなると、かなり制限されそう。

このところ、息子バッタがアレルギーなのか湿疹が絶えない。小麦粉やシリアルを止めてみようか。しかし、そうなるとパン、ビスケット、コーンフレークがダメとなり、正にそれを主食としている彼にとっては、何を食べてよいのか分からな状態。本当は牛乳がダメなのかもしれない。ナッツが原因かもしれない。卵なのかもしれない。わからないけど、彼が一番食べるものを止めてみるのも、悪くないかも知れない。そんな思いで提案してみると、あっさりと受け入れてくれる。

それならと、卵、ミルク、砂糖でプリンを焼くことにしよう。
もうすぐパリから帰ってくるバッタ達。そして、思い切って暖房もつけよう。
暖かな家で待っていよう。


外は暗闇が静かに迫っている。



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