2014年8月3日日曜日

薫り高く、ちょっぴり苦くて深みある、ぷるるん珈琲ゼリー



未だお会いしたこともないけれど、もうすっかり親しく感じてしまっている『塩の華』さんのブログは魅力的。お料理に、その方の人生に対する姿勢がピンと入っていて、材料一つとっても、こだわり持って選んでいらっしゃる。ストーリーがある。そして演出が何より素晴らしい。ラロシェルのお宅を夢見ながら、鴎の鳴き声さえ聞こえてきそうになる。

そうして、この週末も、塩の華さんのレシピで『コーヒーゼリー』に挑戦。バッタ達が日本から母から私へのお土産として託された珈琲を薫り高く煎れ、後は板ゼリーを溶かし込むだけ。スプーンでぷるるん、舌の上でつるるん。想像しただけで早く味見がしたくなる。




早速、真向いのマダムに、日曜の午後のひと時に差し入れする。
ちょっとクリームを入れ過ぎてしまったろうか。

二つ目は、クリームを控えめに。
慣れない経理の質問を専門家の友人に訪ねる時に、写真で差し入れ。日本の母や台湾の妹にも写真で休憩タイムにどうぞ、と差し入れる。
夏の海を満喫中の長女バッタの携帯にも写真を送る。

「ママ、おいしそう。」
そんな返事をすぐに返してくれた長女バッタ。


それなのに、フランスでは日曜のお昼は家族との食事の例にならってか、バッタ達がパパの携帯を使って連絡をくれた時、彼等にちょっと辛く当たってしまう。

「ママ、元気?」
これって、フランス語の直訳だって分かっているけど、日本語じゃあ言わない表現。そりゃあ、手紙で改まって「お元気にしていらっしゃいますか。」なんて書くことはあっても、電話口で突然、元気?もないだろう。しかも子が親に対して。

了見が狭いことぐらい重々承知。でも、パパの携帯から電話を掛けてこなくたっていいじゃない。しかも、日曜の午後に当てつけたように。いかにも、パパから言いつけられたよう。

せっかく良い点だと喜んでいる長女バッタのToeflの点数にケチをつけてしまう。来年の進路が定まっていないことに小言を言う。

海で楽しく遊んでいるなら、それでいい。そちらの雰囲気を何も運んでこなくてもいい。
そう思ってしまう。
だって、ママは、やっぱり、一人じゃつまんない。元気じゃないよ。言葉にしたら、胸がきゅんとなってしまい、今にも涙がこぼれそう。

バッタ達も、ママに電話をしなきゃよかったな、と思っているだろうな。そう思うと、余計に胸が押し潰されてしまいそう。






さあ、気を取り直して。
一人、贅沢に、ぷるるんと、苦くて深みのあるコーヒーゼリーを舌の上でとろけさせよう。甘いシロップの味とクリームの優しさが、一層おいしさを引き立ててくれるに違いない。












バッタ達が帰ってくる日には、もう何度も作った塩の華さんのブログにあった苺ヴァバロアケーキを作ってあげようか。
まだまだ、先のことだけど。





アオゲラ君のけたたましい鳴き声が上がる。




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2 件のコメント:

  1. fleur de sel5/8/14 14:09

    とっても素敵な言葉の数々のご紹介心から嬉しく思いました。本当に有難うございました。いつも身の回りにちょこちょこ存在感のあるバッタさん達が留守。解放感もあるけれどやはり空間が大きい。何か欠けますよね。私も主人はスイス勤務 反抗期の次女なエビアン長女はドイツの大学の時期誰もいない一人っきりの 日曜日はブルーさみしいと思いました。現在主人旅行中なのですがそれは毎日長電話が娘達から電話が掛ってきます。心配しているのだそうです。でも私が彼女たちの色々な日常生活の聞き手なのですけれどね。
    我が家は二人とも coucou!!! で始まり 私が Ca va? 二人とも Et toi? で会話が始まりますよ。クッカバラさんのバッタさん達とのコミュニケーションの濃い繋がり。バッタさん達お母様のこと大大好きですよ。

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  2. Fleur de selさん、コメントありがとうございます。勝手にリンクを入れてしまっていました。

    そして、とても温かいメッセージありがとうございます。Fleur de selさんにも色々な時期がおありだったのですね。今ではお二人のお嬢さんたちからお電話が毎日あるとか。彼女たちは、ママが心配と言いながら、実はちゃっかりママに色んな話を聞いてもらっているのですね。素敵な関係だと思います。
    最後の一文、じんわりとなってしまいました。彼らが帰ってきたら、むぎゅーっとカランします。

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