2014年7月30日水曜日

空白のメッセージ



メッセージが送られてきたわけではないが、
相手の今の状況が一瞬にして分かる。

元気にしていると確認するだけに留める。
相手は手を差し出しているが、その手を握り返す気持ちはない。
こちらにとっては、挨拶の握手のつもりが、全く違った解釈をし兼ねられない。
そんなリスクは敢えてとる必要はない。

お互いに元気であることが確認されただけで満足な関係というのもある。

それにしても、スコットランドの街で、演奏活動をしているとは。ジャズバーでピアノ演奏だろうか。結婚式やパーティーに借り出されているのか。

元気でね。
呟いて、目を閉じる。




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2014年7月26日土曜日

我が家にご招待







けたたましいアオゲラの鳴き声。もしや、と思って庭に出てみると、案の定、熟したレインクロードが幾つも転がっている。味見の跡がはっきりと分かるものもある。一つの実を最後まで食べるなんてことをせず、あちこち味見をする贅沢さ。でも、けちけちする必要もない程、実はたわわになっている。ミラベルも黄緑色から徐々に濃さを増している。クエッチは未だか。それでも、幾つか紫色に色付いている。

そうだ、みんなを果物狩りにご招待しよう。
その前に、この好き放題に伸びてしまった芝生なのだか、雑草なのだかを、何とかしないと。玄関前の庭の芝生を刈ろうとすると、奥の庭から芝刈り機を持ってこないといけない。既に四代目となる我が家の芝刈り機は、石だって、松ぼっくりだって、なんだって、刈ることになっても、兎に角頑丈でないとならない、と、かなり大き目なものになっていた。だから、細くなった家の脇の道を通る時、階段などの障害物がある時は、厄介。これは奥の庭専用にして、前の庭には、もうちょっと手頃なものを買うべきだろう。

思い立ったら、車に飛び乗り、土曜の朝、専門店に駆けつけていた。まさか朝八時から開店しているとは知らなかったが、さっさと作業に取り掛かろうと思う人々で店は意外に賑やか。余り悩まずに、今年一番売れているらしい商品を手にしてレジに向かう。伸び放題の雑草を刈り取る時の型、脇や角で刈り取りにくい場所向けの型、通常の刈り取り型、と、どうやら三つの型が備わっていて自由自在に選べるとか。先ずは伸び放題の雑草を刈り取らねばと思っていた頭には、これこそ願ってもいない品との思いがあった。

商品を組み立てていると、隣のムッシューが声を掛けてくる。「うちの庭ならともかく、お宅の庭は大きいので、そんなのではなく、本格的な芝刈り機が必要なのでは。」

いや、だから。。。

と説明しながらも、ちょっと不安に。そう言えば、刈り取った雑草を集めるようには作られていない。しかも、刃に至っては、どやら、ナイロンの線で刈り取るらしい。

はて。

薔薇の木の下を刈り取ってみて、その便利さと軽量さに感心したが、やはり、大きな面積の刈り取りには向いていないことを身をもって知る。

已む無し。
奥の庭の離れから、えいやこらと芝刈り機を持ってくる。買ったばかりの商品に比べて、効率よく、がんがんと刈り取ってくれる。よっしゃの勢いで、裏庭にもまわる。ミラベルの木がある場所は、特に放置されていて、雑草は腰の丈。ここは、うるさい隣人の家と接しているため、どうしても足が遠のいてしまい、芝刈り機も久々に乗り入れる。案の定、音を聞きつけて、隣人がやってくる。

「ムッシュー、ムッシュー。ねえ。あら、マダムじゃあないの。ご苦労様ね。お一人で芝刈りなんて、女の手じゃ無理よ。それに、お宅のお庭、個人で管理なんて無理ですよ。ちっとも手入れできていないし、うちとの境界線にある立木なんて、もう何メートルになったかご存知ですか。あれから三年目ですよね。」

二年目です、と訂正しながらも、ちゃんと専門の会社に連絡をして、庭師が来ることになっていると、出まかせを言ってしまう。そして、良い週末を、と、早々に会話を切り上げてしまう。

何故かいつでも、実験用の白衣を着ているマダムにしてみたら、自分のところの庭は手入れをしているのに、隣人が放置していて、景観を乱されることが我慢にならないのだろう。

今回は根気よく、裏庭も全て刈り込む。9時から開始して、途中、二回洗濯物を干し、一回、息子バッタの英語のテストの結果発表の日であったことを思い出し、確認のため中座しただけで、14時まで、ぶっ通し。刈り取った後は庭が広く見えるから不思議。

さあ、これで心置きなく、皆に声を掛けられる。
それでは、まずは、シャワーを浴びて、のんびりするか。
このところお気に入りの苺のババロワケーキを作って、おもてなしをしたくて、うずうずしているものの、足や腕、首、腰に、疲れを感じる。ご招待は来週となるか。いや、そうすると、先に仕入れてある苺、フランボワーズ、ミルティーユはどうしよう。

どうしようか、ね、アオゲラ君。






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2014年7月24日木曜日

紫の女王




春になればチューリップ、水仙、桜草、連翹。4月には桜。5月には鈴蘭、リラ。野薔薇、野苺。初夏にはウツギ、紫陽花。真夏は葵。そして、レインクロード、ミラベル、クエッチ。フランボワーズ。秋には胡桃、ヘーゼルナッツ。

こんなバラエティ溢れる、色彩豊かな庭は、前の家主の手によるもの。

以前、長女バッタが家庭菜園に目覚め、必死に土地を掘り起し、耕し、大根、那須、キュウリ、トマト、を植えたことがあったが、夏中家を空ける彼女には向いていなかったらしく、翌年は止めてしまい、今ではただの固い土地に戻ってしまっている。

唯一、私が手を加えたのは、この紫の香りを植えたこと。
表玄関の庭に四株、後ろの庭に二株。

一人で過ごす二年目の夏。
未だ当時新車だったシルヴァーペンギンを飛ばし、田舎の植木屋で購入。

未だ明けきれない朝の静謐な冷やかさの中に、甘ったるくなく、優雅ながらも爽やかに、気品高く、堂々とした香りに、すっかりとラヴェンダーの女王となり、ゆっくりと歩みを進める。







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2014年7月20日日曜日

バッタ達の置き土産



毎年のことながら、バッタ達がいなくなってしまう夏が今年もめぐってくる。夜遅く、もぬけの殻となった我が家に戻ると、あれだけ散らかっていたサロンがすっきりとしていて、洗濯物も片付いている。どうやら掃除機まで掛けて行ったらしい。

バッタ達の成長に目を見張る。

さて、とPCを立ち上げるとピンクのポストイット。
ネコのイラストにメッセージ。末娘バッタの手によるものと思われる。
『There is a mushroom there, on the corner of this door !→』
おいおい、『on the corner』じゃなくて、『at the corner』でしょ。
と思いながらも、ぎょっとする。何だって?きのこ?

慌ててドアの隅を見ると、確かに何やら黒い粉が撒き散らされている。その発信源と思われる白い細長い物体も発見。まさか。本当にキノコぉ???

タイミング良く長女バッタからSMS。あれはいったい何なの?と問いただせば、どうやら息子バッタが第一発見者。気持ち悪いよね、とコメントが来たので、長女バッタが置いて行った大切なドゥドゥでキノコ退治する旨伝える。冗談やめてよ、との返事。怖いよ、と。「怖いのはママも一緒。なんでママに始末させるのよ。」と書くと返事なし。

実際、キノコなんて怖くはない。家の中に細長い白いキノコがヒョロリと生え、そこから真っ黒な胞子を飛ばしてたなんて、気味悪いけど、そんなもん、つまんでポイ。でも、ママに始末させようなんて思って、残して置いていった根性が気に食わん、と思ってしまう。勿論、息子バッタにかかれば、現場検証の為に、手を付けずにそっとしておいた、なんて反論するんだろうけど。

大きくなったようで、まだまだ子供なのよね。

それでも、来年には巣立っていくであろう長女バッタのことを思い、胸がチクリとする。
煤が撒き散らされたように真っ黒になった床を拭き取って、エノキの様な細長いキノコを始末する。




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2014年7月19日土曜日

午睡







緑の風に揺られ
一枚の葉のように水の上を滑る。

緑の流れの中で
空が見えなくなるほど濃厚な深緑の世界に入り込む。

緑の大きな深呼吸をして
また揺られ続ける。








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2014年7月18日金曜日

猛暑の昼下がりのメトロで



若いカップルがメトロで楽しそうにお喋りしながら、サンドイッチをつまんでいる蒸し暑い日。お昼を食いっぱぐれた身としては、若さが眩しい。自転車の早朝練習や合宿の際、疲れ果ててコンビニで菓子パンやおにぎりを買って、道路にしゃがんで食べたことが懐かしい。流石に、今じゃできないな、と思っていると、なんだか親しげにこちらを見つめている。

「あのぉ、買い過ぎちゃったんです。この箱にアイスが12個入っていて、もう一口も食べられないんです。良かったら、食べて頂けませんか。」

良く見ると、彼らの膝には箱があり、小さなカップアイスを幾つか手にしている。

爽やかな誘いに思わず微笑む。それでも「どうもありがとう。でも遠慮しておくわ。」分別ある大人の返事が口をついてしまっていた。

バッタ達に思いを馳せる。彼らがこんな若者になってくれると嬉しいな、と。
素直な若者たちに幸多かれ!








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2014年7月13日日曜日

草原からの贈り物







野放し卵を4つ。卵黄とカソナードをしっとりと十分にクリーミーに泡立て、さっくりと小麦粉を混ぜ、しっかりと泡立てたメレンゲを入れ込み生地を作る。180度のオーブンで20分程焼き上げると、うっすらと黄金色のふんわりとしたジェノワーズが優しい香りでキッチンを満たしてくれる。

ここ数日の雨がそうさせたのか、小粒ながら、ぱあんと丸く張った苺たち。甘い香りにうっとり。意外に酸味が強く、甘みは控えめ。レモンを絞って、苺のクーリーをジューサーで作成。

苺のクーリーにふやかしたゼラチン板を入れ、さっと熱を通す。一方で生クリームにカソナードを入れ、泡立ててシャンティに。ゆっくりとゼラチンが溶け込んだ苺のクーリーを混ぜ込むとピンク色のバヴァロア生地が出来上がる。

ケーキの型に沿ってジェノワーズを切り取り、型に入れ、その上からゆっくりとバヴァロアを流し込む。冷蔵庫に入れて固めること一時間強。その間にミロワーズを。こちらは苺クーリーにゼラチンを溶かし込むだけ。固まったバヴァロアにそっと流し込んで、改めて冷蔵庫でしっかりと固める。

底が外せる型が最適なんだろうけど、手元になく、思い切って、一切れずつお皿に出して、一つずつをデコレート。




先っぽが尖った愛らしいフランボワーズは沢山のちっちゃなビズ。
山麓の朝霧の香りがするミルティーユは愛を囁く口づけ。
苺バヴァロアは口にとろける甘やかな思い出。
苺ミロワーズは熱い情熱を映し出し、
爽やかで澄み切った香りのラヴェンダーは緑の風を届ける。



お誕生日おめでとう。







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2014年7月8日火曜日

雨の匂い



リズミカルな車輪の音と揺れに身体を預け、物思いに耽っていた明日香はいつの間にか寝ていたのだろうか。気が付くと、さっきまでの軽快な音も揺れもなく、車内はひっそりとしている。先程までは誰もいなかった相席には、男が一人、雨の匂いをまとって佇んでいた。慌てて窓の外を見やるが、夏休みになったばかりの空はあくまで青く、真っ白な入道雲がまばゆいばかり。もう一度男を見やると、確かに小ざっぱりと刈られた頭や、ワイシャツの肩も濡れてはいない。それでも明日香には、男から雨の匂いが感じられるとの感覚が確かにあった。電車が改めて揺れ始める。それと同時に、カサカサと車輪のリズムと一緒に音が重なる。男は花束を持っていて、電車が揺れる度に、車体に預けた男の身体と手にした花束を包んだラッピングペーパーとが音を醸し出していた。明日香は雨の匂いが、男からではなく、男が手にしていた花束からしていることに漸く気が付いた。そして、久しぶりに幼い時の夏の日を思い出していた。


明日香は庭で遊ぶことが大好きな女の子だった。そして花びらを集めて、色水を作って絵を描く遊びに夢中になった時があった。つつじ、朝顔、ホウセンカ、サルビア、つゆ草、なんでも目につく花は試してみた。そんな時、庭の片隅にひっそりとしている、明日香の肩ぐらいある低木に目がいくようになった。黄緑の葉がどんどん大きくなっていくのに、それにつれて形を見せてきた花の蕾は大きくなっても、ちっとも色付かない。一体、どんな色になるのか。そして早く色水を作って絵を描きたいと思って、毎日その低木の下にしゃがんでは夕暮れ時まで過ごすことが多くなった。

そんなある日、やはりいつものように、庭の片隅の低木の下にしゃがんで、青い空を睨むように、いくつもある蕾から沢山の花びらが舞うように咲き始めながらも、ちっとも色が付かない花の輪を恨めしく思っていると、庭に知らない男がいることに気が付いた。その男は明日香の方を見て、にっこりとしている。正確には、男は明日香ではなく、明日香がしゃがんでいる傍の低木を見ていた。その証拠に、ゆっくりと近づいてくると、その色付かない大きな花の輪に、顔をそっと寄せ、何か呟いている。そして、男は口づけをしていた。明日香はドキドキしてきて、どうしようもなかった。それでも、見つかった時の怖さよりも、男がいくつもある花の輪一つ一つに、ゆっくりと声を掛けていく様子にうっとりとしてしまっていた。丁寧に言葉をかけ、口づけをしていく。そうして、明日香のすぐ近くの花に男の唇が寄せられたと思った瞬間、男は明日香の頭上にも、優しく口づけをしていた。男は明日香を花の輪と思ったのだろうか。次々に声を掛けて、そうして花の輪すべてに口づけをした後で、男は姿を消していた。

どれだけそこにいただろう。明日香はあの時、花たちの幸せそうな語らいに一緒になって混ざっていたような気がする。夕飯に呼ばれて漸く立ち上がると、夕日を浴びて花たちが一段と輪を大きくしたように思われ、もう一度良く見ると今度は驚いて立ちすくんでしまった。あれだけ焦がれていた花の色が鮮やかに付きはじめていた。急に怖くなって、台所の母のところに飛んで行って泣きながら聞いてしまった。「ママっ!明日香、今、何色しているっ?」母はびっくりした様子もなく、しっかりと抱きしめてくれて、ゆっくりと、でもしっかりとした声で「明日香は、明日香色しているよ。」と教えてくれた。あの時の安堵感。母親の柔らかい胸の中で、愛されていることを強烈に感じ、信頼されている喜びを味わった一瞬だと思われる。考えてみれば、あれから何度自分を見失うことがあっても、あの時の母の言葉、「明日香は明日香色」を思い出し、勇気をもらって立ち直ってきたのだと思う。


雨の匂いで過去の思い出から現実に引き戻される。相席の男が立ち上がったのだ。男は次の駅で出ていくのだろうか。車輪の軽快な音がゆるやかになり、やがて止まる。扉に向かった男は持っていた花束を大きく明日香の膝の上に投げる。声を出す前に、外に出た男の後ろで扉は締まり、先程と同じようにゆっくりと車輪の音がなり始め、軽快にスピードを上げていく。明日香の膝には雨の匂いのする紅色の紫陽花。




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2014年7月6日日曜日

紫陽花考







大ぶりな花の玉を幾つもつけ、今年も紫陽花が咲き誇っている。そして、今年も南に面した株の花の色と、庭の片隅で日光が当たりにくい場所にある株の花の色は、濃淡が違う。なぜゆえに同じ土壌で育ちながらも、その色合いが異なるのか。隅にひっそりと佇み、忘れられがちとなってしまう株の花の色と、日光が燦燦と当たり、鳥たちもひっきりなしに飛び交う庭に、どっしりと場所を確保している株の花の色の違い。


あぢさゐや
庭の隅にて
色濃くし


あぢさゐの
香り失くして
色眩し


あぢさゐの
色濃くなりし
雨に濡れ






紫陽花は香りがしない。だからなのか、黄緑色の粒の様な蕾の時から、がく片に色が付き、濃さを増していくといった変化が楽しめる。つい、濃厚な色に魅かれて、写真を撮っている自分に気が付き、淡い色合いの花にも目をやる。






先日、たまたま出会った二人の舞妓さんを思い出す。一人は凛とした爽やかさを持つ、初々しい女性。もう一人は落ち着いて、誇りを持って堂々とした艶やかさを持つ女性。非日常を求めるお客様に最高のおもてなしをすべく日々研鑽している彼女たちに、あどけなさこそあれ、既に一定の人生を選んだことへの辛さも、現世への未練も感じられない。

フランス人の女性記者二人のうち、一人はその気高い心意気に感銘し、生きた文化財と絶賛する。一方、もう一人は、同世代のティーン達を羨ましく思わないのか、自分の選択に後悔しないのか、と頻りに尋ねている。どうしても、舞妓の道を進むことにした彼女たちと共鳴することができないらしい。自分の知っている世界でしか物事を受け入れることができないのだろうか。それでも、必死に理解をしようと、細かな質問が飛ぶ。「赤」の意味、「稽古」の種類、「髪飾り」の由縁、「白化粧」の謎。「正装」をした彼女たちに、シンプルメークでラフな格好の記者はそぐわない。もう少し、記者であれば、下準備をすべきだったであろうのに、と思わずにはいられない。それでも、始終、二人の舞妓さんは背筋を伸ばし、気品を持って受け答えしてくれた。



「お姉さん」と慕ってくれた舞妓さんの年齢は、長女バッタと変わらない。
「京都文化、ひいては日本文化を世界に知らしめる使命を担っている」と言い切ってくれた彼女達に喝采!








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2014年7月3日木曜日

この瞬間を


ありがとう

太陽の輝きに、
ラベンダーの香りに、
次の電車に乗れたことに、
出迎えてくれたことに、

ありがとう

ひんやりとした闇夜に、
琥珀色の甘やかさに、
真剣なアドバイスに、
速やかなるリアクションに、

ありがとう

すべてのものを愛おしく思い、
すべてのものに感謝し、
今、この瞬間を抱きしめる。

ありがとう





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