2013年3月29日金曜日

応援団参上!


春は名のみの風の冷たさの中で
ひょんなことから応援団で太鼓を叩き、笛を吹くことに。

これまで指導くださった方が、
日本に帰ってしまい、
子供達13人を引き連れての応援団。

東北から学校に訪れてくれた21人のお友達に、エールを送る。

最後の練習。
一人、一人に声を掛けたい。
その子の良いところを十分に発揮出来るようにさせてあげたい。
ベストで臨んで欲しい。

同時に、
こちらも初めての舞台。
太鼓による導入があるだけに、緊張してしまう。

来賓のスピーチが始まると、
こっそりと外で応援団は配置につく。

ところが、
このスピーチが長い。
外は寒い。震えが身体中を襲う。
緊張も相まって、溜息が漏れると、
団員の一人として参加している末娘バッタから声がかかる。

漸く合図。
さあ、始めるわよ。皆、笑顔で、元気良く!

団長の二人がしっかりとリードし、
先発団員の大声が薄暗くなる空に響き渡ると、
東北のお友達はビックリして目を見開き、別の団員の明るいトーンに華やぎ、
次の団員のしっかりとした落ち着いた大声で引き締まり、
女子団員の優しい思いやりのこもった歌うような声が周りを包み、
男子団員の元気な一声で熱きエネルギーが飛び散り、
インフルエンザで寝込んで、漸く回復した男子団員が高らかに応援を叫ぶと、
呼応するように二人の小さな女子団員が飛び跳ねて、
ぱっとチューリップが咲く。
大衆から『かわいい』コールが巻き起こり、
そこに男子団員が逞しい頼もしい声で世界中の応援を告げ、全員が応援を叫ぶ。
更にひときわ大きな声で男子団員が思いを伝え、
女子団員が、これまで以上の優しさと大声で呼びかける。
団長の二人が、一緒に腹の底から湧きあがる声でエールを伝える。

一拍子、二拍子、三々七拍子、
皆、掛け声も大きく、元気に勇気を、一つ一つのきびきびとした動作で表し、
団長のふれーーーー、ふれーーーーコール。
ここで、場は最高に高まり、観衆も、一緒に手拍子をし、会場は一つになる。
皆で東北のお友達、日本にエールを送る。

最後の男子団長の締めの言葉、「これからもエールを送り続ける」、
そして、女子団長の、「ありがとうございました」、
ともに、心からの言葉として大きく皆の胸を打ち、
一緒になって呼応する団員の声も寒空に高らかに響く。

応援団退場の掛け声で、
雄叫びを上げて、活力に満ち溢れて応援団は退場。

会場は割れんばかりの拍手、
涙を拭く子、
あまりの衝撃に口をぽかんと開けている人、
良かったね、と声を掛け合う人。


力不足ながら、
この大役を引き受け、
子供達の真っ直ぐな思いを、胸にずしんと受け止めることが出来、
無事終了により、ほっとすると同時に、
温かなものが胸を静かに満たしている。



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