2012年11月18日日曜日

外では冷たい秋の雨



朝の5時から休む間もなく、
朝食は抜いて、ランチは運転をしながらサンドイッチを二つ。
そんな一日を終えて、
バッタ達がいない我が家に戻り、
魂が抜けたかのごとく、
椅子に座りこんでしまう。

もう一度、確認する。
着信なし。

忙しいに違いない。
大変なのに決まっている。

でも、
もう一度、確認して、溜息。

今日が、私にとってどんな日か、良く知っているはず。

応援の一言や、
労いの一言が、
或いは首尾を問う一言が
あっても、いいじゃないか。

そう思い始めると、
そんな思いが溢れ出してしまい、とどまることを知らないない。

そんな風に思っちゃいけない。
求めちゃいけない。
期待しちゃいけない。

でも、甘えちゃいけない、ってことは、
なんと辛く、悲しいのか。

『ちっとも褒めてくれないのね。』

そうSMSを送る。

返事はない。
諦めて、本を読み始める。

夜更けになって眠るころ、
メッセージが入っていることに気がつく。
bravissimo !!!

なんとなく、はぐらかされた思いで、眠りにつく。

翌朝。
掟を破る。

どんなに一緒にいて欲しかったか。
心の支えが欲しかったか。
不在は堪えた。

そう書き送る。

今度はすぐに返事が来る。

『一日中ずっと心配していたよ。それを伝えることができなくて、感じさせることができなくて、ごめん。』

外では冷たい秋の雨。



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